今回は、西本町の家でプレゼンしたイメージ図をご紹介します。
まずはメインのLDKから。
住宅密集地ということもあり、1階は光も風も入りにくく環境が悪いため、LDKは2階に設けて、道路側に大きな窓をとりました。
手前がリビングダイニング。奥の木貼のボリュームの左がキッチン、右が収納たくさんの廊下です。


キッチンは奥様のご要望でオープンな作りではなく、奥まっている作りになっていますが、手前はLDに、奥はスタディスペースとつながっているのでいつでも家族の様子が分かる作りになっています。

(キッチン奥は階段・スタディスペース)
リビングダイニングはそれほど大きなスペースではないですが、ロフトとつながっていて天井もだんだん高くなっているのでタテの広がりがとても開放的です。
当初、ロフトは空調のことを考えて手すりではなく、壁と建具で仕切るようにしていたのですが、打ち合わせの結果、よりLDとのつながりを重視したこちらを採用することになりました。
住みながら空調の効きが気になればカーテンをつけたり、子供さんが小さいうちは手すりにネットを張る、などフレキシブルに対応していこうという考え方です。
そう考えるとこのお宅は、その時々の家族の生活に合わせて、無駄なく不足もなく、いろんな使い方ができるようになっています。

(階段室から見たキッチン。奥にダイニング)

(廊下の右はオープンな浅い収納、左は扉付きの深い収納)
もう一つの特徴は、階段室がスタディスペースになっているところです。

(手前がキッチン。階段奥の上が子供室、下が水回り。青い部分は掲示板)

LDKを奥に進むと、この階段室・スタディスペースを介して半階上に子供室、半階下に水まわりがあります。
スキップフロアというやつですね。

(子供室からスタディスペース、ロフトをみたところ)

(ロフト)

(ロフトから階段室・スタディスペース、子供室をみたところ)
子供部屋が小さい分、子供室との延長上にスタディスペースを設け、さらにロフトともつなぐことで、ただの広い個室を設けるよりも家族が自由に工夫して使える場所をたくさん作りました。
もちろん、主婦動線のダイニング-キッチン-脱衣・洗濯室も効率よく配置。
トイレは1階の寝室からも2階のLDKからも不便にならないように中2階に。
LDKが2階となると、階段の上り下りが手間だなと感じたり、トイレの配置が難しかったりするものですが、スキップフロアはその辺の物理的、感覚的距離感を程よく調整することができます。
スキップフロアは、ただおしゃれにみえて良さそう! じゃないんですね。
Life&Work(ライフアンドワーク)
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