いつものことながらすっかり間があいてしまいまして。
Y様邸完成までの道のりです。
内部の壁はお施主さんのこだわりでほぼ全ヶ所漆喰です。
ただ、漆喰は施工手間が高い仕上なので今回の工事ではメインのLDKと外壁はプロの左官やさんの工事。その他の場所はお施主さん工事となりました。
さらっとお施主さん工事といいましたが、これは結構大変だったと思います。。
器用で根気強いお施主さんだったからこそですね。
仕上へのこだわり+予算調整のための選択でしたが、そういうお施主さんのご希望もオーダーメイドなら可能です!

漆喰はいつもお世話になっている、大前左官さん。そして材料はいつもの吉野石膏。
安定のセットですね。

大前さんが2種類の見本を作っていきくれました。
白漆喰そのままの白い見本と、ちょっと土を混ぜて色味をつけたもの。
比べると右のはかなり黄色めに見えますが、塗ってしまえば温かみのある白に見えると思います。
今回はお施主さんの元々のご希望通り白いThe漆喰という感じの左にしました。その方が、後々お施主さんが塗られる個所とも近い色味になりますしね。

今回漆喰を塗るのは、新しい壁の場所と、既存の壁の仕上げをはがして塗る場所があります。これは既存の壁に水を塗ってふやかして表面をそぎ落としているところ。
昔の壁、意外と簡単に剥げます。

これが表面をはいだ後です。これに下地処理をして、下塗りとかして仕上の漆喰を塗ります。

狭い場所でも小さなコテを使って隅々まで美しいです。


外壁は玄関周辺の前面を漆喰塗りです。
代わりに裏手になる外壁は安めの材料をチョイスしました。
塗装済みの杉板貼。

塗装品なので現場の塗装手間がなくてリーズナブル。
工務店さんの提案だったので私たちも初めて使う材料ですが、そこそこ見た目もいいですよね。
建築は、お施主さん、建築士、工務店さんのコラボですからね。
塗装手間を省くところは省きましたが、塗装やさんに活躍してもらったところももちろんあります。

雨がかりで色が薄くなってしまった外部の木を塗ってもらっているところです。
上の梁に比べて下の梁は色が飛んでなんだかカサカサな感じに見えていました。
でも、新品同様に塗ってしまったら全体のいい古さを壊してしまうので、古い感じを残しつつ、塗装するという難題に答えていただきました。私たちも付きっきり。
出来上がりがこちら

自然だけどカサカサ感がなくなってるでしょ。
屋根際の梁以外は塗ってもらいましたがしっくり自然です。
玄関の照明器具もお施主さんが気に入られたものをネットで購入。取り付けのみ電気屋さんにしてもらいました。特注の表札もかっこいいですね。

続いては建具です。


金物やさんに行って古い取手などを捜索。
建具もコラボです。全く新しく作成したものもあれば、残っていた古い建具を再利用したり、お施主さんが古建具を購入されたり新旧が混在していてそれが楽しいです。
購入したつまみは右側の窓につけました。


このドアの引手も金物やさんで購入。ガラス面は元あった建具の一部を利用しました。

古民家の改修はほんとに奥が深いですね。
Life&Work(ライフアンドワーク)
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