月別アーカイブ: 2016年5月

DIYで建築士が事務所改装20 -襖を張ってみました−

こんにちは。

Life&Workの石川です。

今回は私たちのやり方で襖を張ってみようと思います。

用意してみたのは、

・襖紙(壁紙)

・のり(木工用ボンド)

・のり混ぜ用容器

・ハケ

・カッター

・ヘラ(壁紙延ばし、切り用)

・マスキングテープ

・ペンチ(引手を取る用)
まずは練習です。

私たちが今までの工事の中で学んだ最も大切なこと。それは、実際の条件の下で予行練習をしなさい!ということです。

今まで何度となく失敗してきた私たちなので、資金的にももういい加減失敗は許されなくなってきました。

現在数千円単位で残り予算と格闘しております。

と、いうことで、新しく糊を買うのをケチり、家にあった木工用ボンドを使うことにしました。
 これを水で溶いてハケで延ばして塗れるようにします。

水を入れすぎるとくっつきにくくなるので、ハケでストレスなく塗れるギリギリくらいで。


それを、壁紙選びの時に取り寄せたサンプルに塗って、

襖の裏面(押し入れ側)などの隠れるところに張ってみます。

張ったばかりはこんな感じでシワが出ました。


濃い色の方がシワが目立たないですね。

わざと、ボロボロの面にそのまま張ってみて、どれくらい上に響くかやってみたり   
というわけで、実験の結果、

・襖がボロボロで出っ張りがある部分は、取り除いた方がいいが、綺麗なところはなるべく残した方が仕上がりがよい

・はみ出した部分の紙は、糊が乾く前に切り取る

・ある程度のシワは、乾いたらなくなる

ということがわかりまして、いざ実践です。

まずは引手を取ります。

引手の上下には小さな釘が打ってありますが、上の方は取れるように打ってあるものなので、これを狙います。

引手の上を持ち上げたり戻したりして動かし、釘の頭を飛び出させます。

これがなかなかしっかり打たれていると、思うように飛び出してくれませんが、根気よくがんばります。  時には釘の頭にアプローチをかけてみたりして
  なんとかペンチで引っ張れるくらい飛び出してきたら、あとは気持ちよく引っこ抜きましょう。


上が取れたら、引手ごと引っ張れば下は簡単に抜けます。

続いて、襖のフチにマスキングテープを張ります。

この効果は後ほど発揮されます。

写真の紫のところが、古い襖紙を剥いだところ。

襖の桟に薄い紙を貼っているだけなので、かなり弱いです。

なので、襖紙の綺麗なところはなるべく残した方がやりやすいということですね。

ちなみに、剥いだとこと剥いでないとこの境は仕上げでは現れませんでしたので大丈夫。 
まずは、紙を襖の上に置いて、型を取ります。

壁紙をネットで頼む時に、長さを2mづつで切ってもらっておくと便利です。(長さ指定できました)

  その型を目安にして、溶いたボンドを塗っていきます。


型に合わせて襖に紙を乗せます。

真ん中から端に向かって何か平たいもので空気を抜くように延ばしていきます。

全体を伸ばしたら、襖のフチのラインをしっかり押さえていきます。

フチのラインに沿ってヘラを当てながらカッターで切ります。

最初は気持ち大きめに切った方が、切りすぎて失敗 せずにすみます。

この辺、何気に私たちの模型作りなどで培われた経験値が生きてきます。

完成。(あ、柄が変わった)

和室はこんな感じ

仕事場はこんな感じになりました。  
この襖の柄、実は竹久夢二の絵をモチーフにしたものなんです。

和とモダンがいい具合で調和した素敵な柄です。

さてもうすっかり出来上がってきました。

次回は、フローリングの塗装の予定です!
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DIYで建築士が事務所改装19 -襖について悩む-

こんにちは。

Life&Workの石川です。

さて今回は建具改修の続きということで、襖の張り替えについて一緒に悩んでいただきましょい。

張り替える襖は写真の中央の4枚(両面)

と和室の押し入れの襖(片面)です。(左奥) 

ホームセンターなどで売られている襖紙には、糊で張るものの他に、アイロンで簡単に張れるもののあるのですが、なにせデザインが、、、

というわけで、今回私たちは、壁紙を襖紙代わりに張ることにしました。

そうなると問題は、ものすごい数のバリエーションがある壁紙の中から、何を張るかを選ばないといけないということです。

人間というのはワガママなもので、選択肢が少なすぎると不満に思うのは常ですが、多すぎても不幸になるものです。

まずは、主要な壁紙メーカーのカタログを取り寄せ、その中からよさそうなものを選んで、A3サイズのサンプルを送ってもらいます。

 サンプルはメーカーのサイトから誰でも依頼できます。
設計の実務ではいつも行っている作業ですが、襖に張るものを選ぶのは初めて。

周りに溶けこませるか、アクセントにするか。悩みます。

各部屋の用途とイメージ、全体の統一感とバランス。それに私たちの好き嫌いが葛藤しまくります。

突然ですが、設計の仕事は、お施主さんの要望をそのまま全て取り入れるだけではうまくいきません。

入れるところは入れ、良くないところは捨てるというバランスが大事です。

単体で見れば魅力的に思えることでも、全体からすると良くないことも多々あります。

それが本当に最善なのか。いっときの思いつきや好みでは後になって後悔することになるのでは。

お施主さん本人では、思い込みによって気づけないことを客観的に判断するとも大事な任務なのです。

とは偉そうに言ってみたものの、いかんせん、自分が施主の立場になってみると、

うーん、あっちもこっちも捨てがたい。

悩むこと数日。

はたと気づき、部分的な好みに走ってしまいそうになっていたことに反省。

改めて全体のことを考え直し、なんとかかんとか決めた壁紙は、インターネットでまとめて購入しました。

両面張り替えの襖が4枚。片面が2枚。合わせて1万円弱で買えました。しかも送料無料。

注文して2日で届くという早さも、ネットショッピングはホント便利ですね。

では次回は、壁紙で襖張り替え実践編です。

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震災後の熊本へ – 現地状況の確認と仮設住宅案検討のための視察 –

こんにちは、石川です。

今回は、2016.4.16に起きた熊本地震に関するお話です。

熊本地震が起きてもうすぐ1か月になろうかというところです。

地震後すぐの頃は、連日連夜 地震の報道が聞こえてきておりましたが、近ごろではすっかり巷の話題は別に移ってしまいました。

とはいえ、現地はまだまだ終息した状況とは言えないわけです。

多くの建物が倒壊し、住む場所を失った住民の方たちが今どうしているのか。

東日本大震災の頃は、既に建築の仕事をしていた私ですが、建築士のはしくれとして何ができるのかと考えながら、ついぞ何もできないまま仕事に追われておりました。

そして今回の震災。

しかも、私の住む福岡からは目と鼻の先の熊本です。

というわけで、この度ご縁がありまして、震災のための仮設住宅の建設に関わらせていただく機会をいただき、協会の方々との熊本県益城町周辺の視察に参加してきました。

2016.04.30のことです。

現地の状況はみなさんテレビや新聞などでたくさん見られていると思いますが、記録としてここでも一部掲載しておきたいと思います。

全ての現場を見てきたわけではないですが、実際に現地に行ってみると、どのくらいの範囲で・どのくらいの数の建物が・どのくらい壊れているのかというのが感覚的に分かってきました。

報道で思っていたことと、実際行って思った事の違いをいくつかご紹介します。(私の主観的な見方ですが)

まずは、倒壊している建物と外見では無事に見える建物が混在している事。

IMG_5873.JPG

IMG_5875.JPG

上の2枚は何件か隣の写真ですが、同じ場所なのにこんなに結構大丈夫そうな建物もたくさんあるんだなという感じでした。

もちろん、内部や細部がどうなっているかまでは分かりませんが、建物の倒壊で亡くなるというところまでの状況ではないものが、思ったより多かったです。

そしてテレビでは、大学の寮が倒壊し、1階部分が2階に押しつぶされるような形になっている映像を何度もみていたのですが、どこの局も似たような内容ばかり報道するので(若い方が亡くなったというショッキングな内容ばかりが取だたされがちなので)正直、よっぽど作りの悪い寮だったのかとか、稀な話のように感じていました。

が、実際同じような壊れ方をしている建物がいくつもありました。

IMG_5887.JPG

IMG_5898.JPG

荷重の多くかかる1階部分に対する強化が特に大切だなとという実感と同時に、重い瓦屋根の建物の損傷の激しさを目の当たりにして、屋根を軽くすることが地震対策につながるという設計上の常識が身に染みて理解できた気がしました。

瓦屋根の家は古いものが多いということが大いに考えられますが、本当に瓦屋根の住宅が倒壊している率が高かったです。

IMG_5886.JPG

IMG_5900.JPG

更に大事だと思ったのが基礎です。

IMG_5871.JPG

ちょっと分かりにくい写真ですが、こちらのお宅では、基礎のコンクリートの下まで周りの地盤が下がってしまったそうです。(基礎と土地の間に隙間ができてしまっています)

ですが、基礎の下にコンクリートの杭を打っていたので、建物は傾いたりすることなく無事だったようです。(写真に写っている木の杭のようなものは、地盤沈下後に支えのために入れたそうです)

住宅くらいの規模で杭を打つのは、費用もかかるため、だいぶ土地が軟弱な場合くらいなものですが、こういう状況をみると考えさせられますね。

IMG_5876 (2).JPG(ブルーシートで覆われた屋根がたくさん)

 

さて、問題の仮設住宅についてですが、今回私が関わらせていただいているのは、日本ログハウス協会という、ログハウスの設計や施工をされている方たちの団体です。(私は会員ではないですが)

東日本大震災の時には、少数ですが建設されたログハウスの仮設住宅が住環境としてとても評判が良かったということで、その時のノウハウを生かし、これから中長期で使われる仮設住宅の実施に向けて動いております。

ログハウスの仮設住宅ってどんなものかと簡単に説明しますと、基本的に木でできている家ということです。

防水や気密性が重要な屋根や窓には金属を使いますが、床、壁、天井には断熱性、吸放湿性、触感に優れた木材を使います。

仮設住宅とは難しいもので、簡易的に、安く沢山というのが条件になりますが、住む人のことを考えると、快適性に目をつぶることはできません。

実際、東日本大震災が起きてもう5年になりますが、未だに仮設住宅で暮らしている方が多くいることを考えると、もはや仮の住まいと割きっていいものなのかという考えのせめぎ合いです。

熊本は林業も盛んな土地です。

IMG_5912.JPG

当たり前ですが、熊本の美しい自然の景色は変わらず健在でした。

同時に被害にあった大分県もですが、ほとんど被害がなかった地域でも、熊本・大分だということで観光客の激減が問題になっているようですね。

どうやら、熊本のほとんどは大丈夫の様です。大分もそのようです。良い季節です。みんなでじゃんじゃん遊びに行きましょう。

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DIYで建築士が事務所改装18 -建具の塗装-

こんにちは、石川です。

前回の天井の結末は後ほどということで、今回は、建具の塗装です。

すっかり新しい雰囲気になった壁や床に、今までの建具のテイストが似合わなくなってしまったので、建具の木の部分を違う色に塗っていこうと思います。

ではここで問題です。

このbeforの写真の左手に写っている  木のガラス戸。

こちらのafterの部屋の左手に入るわけですが、どんな色にするのがいいとおもいますか?

  うーん、悩ましいですねぇ。

白く塗りつぶしちゃう?

アクセントとして緑とかどうですかねぇ。

そのままでもいいのかなぁ。

では、とりあえず塗る準備を。

まず、ガラス戸のガラスを留めている桟木を取って、ガラスを外していきます。

ネジを取って(左のガラスは割れてます)

ガラス押さえの桟がはまっている両サイドを引っ張ると抜けます。

最初に桟を全部取りまして

一番上のガラスを左右どちらかに寄せると取れます。

下のガラスを上までずらして、1枚目と同じように外します。

どうやら、一番上まで持ってこないと外れないようにできているようです。

古い建具なので、これがなかなかスムーズにいかなくて難しい。

木部が歪んでいたり、ネジが錆びて動かなくなっていたり、ガラスが薄くて割れやすかったり、私がいろいろやらかしたり(反省)で、結局何枚か割れてしまいました。

が、気をとり直して

今回使ったのは木部用の水性塗料です。

塗装屋さんに聞いたところ、素人が室内で塗るなら水性がいいよ、とのこと。

油性の塗料は、臭いが強いので、長いこと換気が必要になるようです。

あとは、水で洗ったり薄めたりできないので、素人には結構面倒。

外部で耐久性を求めるような場所でなければ、水性が扱いやすいようです。

ちなみに、私たちが木の柱を水性のペンキで白く塗りつぶした時に、木のアクが浮いてきて表面の白が茶色っぽくなってしまったのですが、そういう現象は水性塗料で起こりやすいようです。

そういう場合、油性を使うとアクが出にくいとか。

新しく買ったハケとバケツで塗っていきます。

塗りムラがでないように、

塗っては布で擦っていきます。

桟木を塗っては磨いている平島さんはもはやプロっぽくみえます。
というわけで、私はこんな色にしてみました。

なかなか渋くなりました?

ここまで濃くするのに3回以上は塗り重ねました。

塗装の作業って思った以上に大変です。

と、いう話で思い出しました天井。

試行錯誤の末こうなりました!

白。

グレーで2回も塗った挙句、

なんか違う。なんか暗い?

となり、結局また上から白を3回ほど塗り重ねという、なんて物好きなんだお前らはと言われそうな道のりを歩んでこうなりました。

ものづくりは、トライ&エラーの連続ですね!

Life&Work(ライフアンドワーク)

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