DIYで建築士が事務所改装22 ‐フローリングの塗装‐

こんにちは。

そろそろ梅雨に入りますね。困りましたね。

石川です。

工事をしていたら、近所のおばあちゃんがアジサイをくれました。

ご近所づきあいっていいですね。

さてさて、今回はついに最後の工程(のはず)です。

フローリングの塗装をやります。

ここで、フローリング講座。

ちょっと長くなるので、興味のない方は飛ばしてください。

一般的に出回っているフローリングはたいてい、「無垢フローリング」と「合板フローリング」の2種類です。

「無垢フローリング」は一枚の板からできているので傷ついたりしても、合板のように表面が剥げたりすることがなく、そういう意味では耐久性があるのですが、湿気による伸び縮みが大きく、すいたり膨れたり反ったりしやすいというのがデメリットです。

「合板フローリング」は、湿気による収縮が少なく安定しているので、床暖房を入れるときなどによく使われます。合板は、薄い板を何枚も積層して作られますが、とても沢山の種類があります。1層分の厚みを厚くして、無垢フローリングのような風合いをだしているものなんかは値段もなかなかのもので、逆に表面が板ではなく、木目をプリントしたシートなどは、とてもリーズナブルです。

そして更にその中で、「塗装品」と「無塗装品」の2種類があります。

「塗装品」はその名の通り、工場で塗装までされて売られているもので、一般的に売られているの商品の多くはこちらです。

「無塗装品」は、塗装無しで売られているものなのですが、ものによっては塗装品より高いということが良くあります。

なぜ無塗装品が塗装品より高いのかというと、塗装することで、お化粧したみたいに見栄えが良くなるので、あまり品質の良くない材料も使えるかららしいです。

購入する方からすると、無塗装品を買うと高いうえに塗装代までかかってしまうということになるのですが、塗装品のあのツルツルテカテカな感じがどうも木の風合いに欠けるなぁ というこだわり派になると、そういう手間のかかる方を選んでしまうわけです。

ということで、特殊なものを除き、「無垢の塗装品」「無垢の無塗装品」「合板の塗装品」「合板の無塗装品」の4種類に分けられるということです。

「合板の無塗装品」というのはほとんどないので、省くとして、一般的に高価だけど仕上がりがいい順に並べると、

「無垢の無塗装品」(これに現場で塗装)→「無垢の塗装品」→「合板の塗装品」

ということになるわけです。(いい感じの合板フローリングもいっぱいでてますけどね)

さらに言えば、樹種や用途によっては無塗装のまま使うなんてこともあるのですが、長くなってしまいますのでやめときます。

ざっくりこんな感じで、フローリングだけでもものすごい種類やそれぞれの特徴があって、いろんな場面に応じて使い分けられているのですね。商品知識も設計者にとって大事な能力なのですよ。

で、私たちが選んだのは当然、「無垢の無塗装品」ということで、汚れや毛羽立ちを抑えるために塗装をします。

 このままでも十分きれいなのですが、塗装するとどんな感じになるでしょう。

まず、180番のヤスリでヤスって、表面の毛羽立ちを滑らかにしていきます。

この時は、ある程度で大丈夫です。

そしてお決まりの養生です。

塗装する時に壁についてシミにならないようにマスキングテープなどで壁を守ります。
  

テープだけでは心もとなかったので、残っていたマスカ(テープ付きのビニール)を下から上に張ってカバーしました。

塗ってみた感想からいうと、飛び散ることもないので、幅の広いマスキングテープくらいでもいいかなと思います。

さて、問題は何を塗るかということです。

今回塗ったのは、こちらのオスモカラー

自然素材でできていて、木の風合いを損なわない仕上がりなうえ、汚れが付きにくいという優れものなんですが、似たような塗料と比べると少々高価な品です。

が、ここは職業柄、オスモさんにもご協力いただき、なんとか塗ることができました。ほんとに感謝です。

トレーに出してみるとこんな感じ。

高級なはちみつのようなトロっとした感じで、嫌な匂いもしません。

これを、1度塗って12時間以上乾かし、2回目を塗ってまた同じように乾かせば完成です。
ホームセンターなどにも売っている専用のモップみたいなもので塗っていきます。

1度使ったものは、水洗いなどできないので、モップの先端の使い捨て部分は、1回目と2回目の分が必要です。

木目に沿って塗っていくのが正しいのですが、今回は、パーケットフローリングということでなかなか手間だなぁと思いつつ、2列ずつくらいを1度木目を無視ししてざっと塗った後、1枚ずづ木目に沿って仕上げに撫でていくという感じで塗っていきました。
  

塗上りがこちら。

まだ乾いていないのでだいぶ濃い感じですが、乾くとどうなるかなぁ。

これで1回目の塗装が終わり。2度塗りが推奨なので、もう一度塗って完成です。

次回に続きます。

 

Life&Work (ライフアンドワーク)

http://www.uni-uni.net

DIYで建築士が事務所改装22 ‐フローリングの塗装‐」への2件のフィードバック

  1. KM

    初めまして。ブログを拝見しました。塗装された床がいい感じでしたので、オスモカラーの品番を教えて頂けないでしょうか?

    あと、
    >2列ずつくらいを1度木目を無視ししてざ
    >っと塗った後、1枚ずづ木目に沿って仕上
    >げに撫でていくという感じで塗っていきま
    >した。

    とのとこですが、木目に沿って縦に塗った部分が隣接する横の木目にはみ出たりしないでしょうか?(マスキングされていないですよね?)

    オスモカラーの色が薄くてはみ出しても乾けば分からないなど、仕上がりについて詳しくお聞きしたいです。

    よろしくお願いいたします。

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    1. sachikoyuko 投稿作成者

      こんにちは!
      ブログ見ていただいてありがとうございます!
      使ったオスモカラーは、フロアー用のクリアつや消しです。
      マスキングはしてないので、多少はみ出して塗ってましたけど、なるべくはみ出さないようにくらいで大丈夫だと思います。

      乾くと、以外と気づかなかったムラが多少出てくると思いますが、普段生活する分にはほとんど気にならない程度だと思います。

      オイルが溜まっているところがあると乾いた時にそこだけ濃くなったりするので、目地のところなど端っこは、気をつけて塗った方がいいと思います。

      あと、換気しながらと思って窓を開けて塗っていたら、網戸を通ってきたのか、元々家にいたのか、ちっちゃい虫がちょいちょいくっついてました。
      塗った後の面を乾くまでちょこちょこチェックした方がいいかもです。

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