カテゴリー別アーカイブ: Work – 建築のお仕事の話

Work – 本間でつくる二世帯住宅3~二世帯住宅の難しさと家相との闘い~

こんにちは。

Life&Workの石川です。

前からうちの事務所には出入りのある野良猫がいたのですが、この度2匹に増えました(笑)

手前の黒っぽいのが常連のぽんちゃん。この子は全く人を怖がらないので、元飼い猫かな?と思います。

奥の茶色が新米のちびです。ちびはまだ体が小さいので、1歳くらいかなと思います。とにかくたくさん食べるので、常連も危うしです。

まだちょっとお互い離れて食べてる。

それからもうひとつ。

毎月恒例のヨガ教室の時間に、無料建築相談会を始めることにしました。

 

正直、いつ来てもらっても最初の相談は無料なんですが、予め日時が設定されていると、いってみようかなという気になってもらえればというもくろみです。

設計事務所に無料で相談できるということを知らない方や全く発想にない方もたくさんいらっしゃると思うので、少しでもそういう方の目に留まればと思っています。

 

さてさて本題です。

本間でつくる二世帯住宅、少しづつですが進んでおります。

そう、少しづつ。(前回の投稿は最近アップしましたが、1か月以上前の内容です。)

二世帯住宅あるあるですが、二世帯住宅のお施主さんは親世帯夫婦と子世帯夫婦=Max4人の大人の方がいらっしゃいます。

一般的な一世帯で暮らす住宅でも、ご夫婦の意見が食い違ったりということはよくありますが、その意見が4人に増えるのです!

そして、親と子の世代差。

すんなりと決まるはずは当然ありません。

そんな中、敷地にある元の住宅(親御さんのお住まい)の解体工事が進められることになりました。

 

現在お住まいの住宅を立て直す場合、通常なら仮住まい期間を極力短くするために、設計が終了して新築を立てる間際に解体するのですが、今回は家相の関係で早々と解体です。

家相では、建物を解体してから一定期間土地を扱わず休ませなければいけないとか。

今回は、私たちも今までに経験がないほどの家相縛りがありまして。

プランもだいぶ前回とは変わってきております。

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平面図の中心から線が延びているのが家相のおおまかな検討です。

玄関の飛び出しも大事な家相の一つ。

家相を取り入れるかどうかは人それぞれなのですが、今回の敷地がとても広くて周りの環境が悪くなかったことで取り入れられたことも多いかもしれません。

ある程度都会の土地などでは、敷地の広さや、周りの環境による影響が大きいので、玄関や水回りの方位とか、建物の形がとか、子供部屋の位置は、夫婦の寝室は、などまでいくと計画が成り立たないことも考えられます。

家相では100点だけど、道路から丸見えのリビングとか。隣の家の陰になる子供部屋とか。

そう考えると、家相には周りの環境に対する考え方はないのでしょうかね?(昔の、土地が広々使えた時代の考えなのかもしれませんね)

とは言え、家づくりにわくわくされている奥様を見ていると、家づくりは、義理のご両親との同居をも超える楽しさがあるのかもしれませんね(笑)

 

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Work ₋ 本間でつくる二世帯住宅2~一つ屋根の下に二つの世帯が暮らすということ~

こんにちは。

Life&Workの石川です。

最近、小倉北区のコミルキッチンさんに作品集と掲示物を置かせていただくことになりまして、ふたりでこんなものをつくりました。

真正面から撮ってしまったので、分からないですが、真ん中の家型が飛び出しています。

四角い窓をのぞくと、、、。

コミルさんのおいしいごはんのついでに、ぜひのぞきに行ってみてもらえると嬉しいです。

コミルキッチン http://comil.blog.fc2.com/

 

さてさて、すっかりご無沙汰になっておりました、本間でつくる二世帯住宅のその後です。

前回から何度かお打合せを重ねまして、それぞれの世帯の「ご要望・ご希望」や「現在の持ち物や暮らし方」などを細かくお聞きしました。

今回のご希望を簡単にかき出すと、

・二世帯は玄関のみを共有する。

・二間続きの和室が欲しい。(位置は南と西に面する場所で固定)

・家相を順守すること(家の形は極力 張り・欠けが無いように、鬼門・裏鬼門を考慮)

 

それらの条件から、私たちは3つのプランをご提案しました。

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1つ目のプランはこちら

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二世帯の唯一の共有スペースである玄関を象徴的につくったプランです。

広い玄関土間(↓茶色い部分)が南北を貫いており、その左右にそれぞれの世帯のLDKがつながっています。

各世帯のLDKと、壁と建具で仕切られた玄関土間は、二世帯間の緩衝空間となり、交流したり閉じたり見せたり隠したり、お互いの距離感が保てるような場になっています。

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玄関(↑ 茶色部分の下側)を入ると北側(上側)のフリースペースを介して奥の庭の緑までが望める気持ちの良い空間になればと思っています。

 

2つ目のプランはこちら

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このプランの特徴は、南と北にある大きな軒下空間です。(↓茶色で作られたところ)

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南と北にそれぞれ、家相に引っかからない程度に部屋を張り出させ、それによってできた深い軒下空間を介して各部屋と二つの世帯がつながるようになっています。

こちらのプランも1つ目と同様、それぞれの世帯のLDKが南北に長く配置されていて、双方向からの光や風の抜けを考慮しています。

 

3つ目は、各個室を4つのボリュームにまとめて四方に配し(↓茶色い壁の部分)その間がLDKや玄関などのスペースになっているという計画です。

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各個室はLDKに面しているので、廊下もほとんどありません。

全体の中央部分の天井が高い場所は、ロフト状の子供室となっており、二世帯を間接的につないでいます。実際にそこからは親世帯・子世帯両方が見えて声も届くようになっています。

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二世帯住宅を考える時、やはり一番問題になってくるのが世帯間の距離です。

お互いの生活をどれだけ離すか・近づけるか。その距離感は、案件によってそれぞれ違います。

一方は積極的に関わって暮らしたいけど、もう一方はプライベートをできるだけ守りたいと考えていることも往々にしてあります。

そんな、いっけん矛盾した思いをどうやって解決するか。

どんな距離がこのご家族にいちばん合っているのか。

二つの世帯が一つ屋根の下で暮らすというのがどういうことなのか。それを考えるのが、二世帯住宅ならではの難しいところであり、やりがいだと思います。

今回はそれに加えて、家相という難敵が加わっているのでなかなか一筋縄ではいかない予感です(笑)

 

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Work-飲食店改装工事3~カフェバーin小倉~

こんにちは。Life&Workの石川です。

誕生日を間近に控え、また一つ歳を取るのが怖い今日この頃です。

 

そんなことはさて置き、最近竣工しましたカフェバーのお披露目でございます。

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設計中のブログでも書きましたが、

こちらのお店、70代のご婦人の、同年代の方々が気軽に訪れて語らう場所をつくりたいというご希望から生まれました。

これからここが第二、第三の人生を満喫される先輩方の憩いの場となればうれしい限りです。

もちろん若い方にも来てほしいとのことですので、仕事に疲れた、、人生に悩んでいる、、などなど、人生の先輩に相談したいことがあるときはぜひこちらのオーナーに聞いてもらいに行きましょう!

2018.04.18オープンです!

HAlu HAlu(ハルハル) 北九州市小倉北区室町2-2-4-6F

 
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Work – 本間でつくる二世帯住宅1

こんにちは。Life&Workの石川です。

最近やっと暖かい日が続くようになりまして、事務所では2度目の木蓮の花が咲きました。

さてさて今回は、私たちが載った新聞をみてご連絡してきてくださったお客様のお話しです。

既存の平屋の住宅を建て壊し、新築で二世帯住宅を考えられているとのこと。

ご両親と息子さん家族が住む、平屋のほぼ分離型二世帯住宅をご希望でした。

こちらは息子さん夫婦のお嫁さんが持ってきてくださったノート。

私たちと同じくらいの年齢の方なのですが、新しい住まいへの夢と希望とわくわくが伝わってきます。

お母さんの方は家相を取り入れたいとのことで、今回も女性陣を中心とした家づくりになりそうな予感です。

こちら敷地の一角。

平屋で二世帯住宅を建てたいだけあって、敷地は十分すぎるほどの広さです。
最初のご連絡をいただいて、1回目は事務所で状況やご要望などをお話しさせていただき、後日敷地を見に行かせてもらったのですが、実際の敷地を見せていただいて印象や方針がだいぶ変わりました。

こちら敷地の西側。竹藪が茂っています。


現在ここに住まれているお母さんのお話しからも、西側は竹藪で西日も遮られ、ちょうどいい木漏れ日が入ってくるし、夏は風も涼しいそうです。

一般的にはやはり西日は大敵なので、西側に主要な部屋を持ってきたり大きな窓を設けるのは避けようと思うのですが、今回の敷地では西側の環境が良さそうです。

 

反対にこちらは東側。

南側に多く部屋を持ってこようとしたため南北に長いつくりになっている既存の建物の形だと、東側が(西側も)詰まった感じになりいい朝日が入ってきそうにない雰囲気でした。

 

こちらは北側。

現状の建物の配置でできた北側の広い庭は、建物が平屋なので大きな影ができないことや、隣家もなく、隣地は下がっているのでとても開放的。

でも現状では、北側は完全に裏側の作りになっているので北側の広いスペースは有効に使わせていない様子。


敷地図で見ていただけの方位感覚とはだいぶ違う実際の敷地の状況から、もっともっといろんなことが考えられそうだなと感じました。

敷地を見せていただいた後、家の中の様子も見せていただき、持ち物の状況(新しいお家に持ち込むものなど)部屋の使い方などを細かくお聞きできました。

さてさてこれからどんな家づくりになっていくか楽しみです。

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Work-飲食店改装工事2~カフェバーin小倉~

こんにちは。Life&Workの石川です。

今回は、小倉で改装中のカフェバーの工事風景レポートです。

3/10 まずは解体工事です。


もともと事務所だったスペースに飲食店の設備を入れるので、いちばんの問題は給排水です。

既存の床の上に新しく床を組んで配管のスペースを取ります。

床が上がった分天井の高さが低くなるので、天井も一度解体してあげる予定です。

 

 

鉄骨表しなどのやり方も流行っておりますが、今回は鉄骨に耐火被覆が吹き付けられているので表しにせずに天井を張る予定です。

 

3/12 新しい壁と天井のための下地を組んでいきます。

3/20 最上階なので天井に新しく断熱材もいれていきます。

バーカウンターの下地もできていたので高さや大きさを確認。

新設の給排水、ガスの配管もひかれていました。

3/28 壁天井の下地のボードが貼られてすっかり形みえてきました。

バーカウンターの天板の周りには鉄板を貼ってもらいました。厚みのある天板で重厚感があるでしょ。

と思いきや、予算を抑えるため天板の厚みは30mmしかないのですが、周りに100mmほどの鉄板をまわして厚く見えるように工夫しているのでした。

4/4 壁や天井にクロス貼り中。

地になる壁を控えめにして、ポイントになる壁(左側の赤と右側の濃い柄クロス)でどんなイメージを作っていくかを、サンプルを沢山取ってお施主さんと何度も打合せさせていただきました。

実際貼った感じのクロスの柄もなかなか良かったので安心しました。

カウンターも塗装されてグッとシックになりました。

早くカウンター下のタイルが貼られたところがみたいです。

次回現場に行くときはほぼ完成している予定です。

照明や家具がそろってどんなお店に仕上がっているでしょうか!

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Work-メディア関連のお話

こんにちは!Life&Workの石川です。

年に一度の桜の時期がやってきました。

私たちのまわりもお花見ラッシュです。

さて今日は、メディア関連のお話です。

そんな書くことないので短いです(笑

まずは、毎日新聞が毎月20日に発行しているという、まいにちまいむという広報誌に私たちが載った時のお話です。

ある日、Facebook 経由でライターさんより突然連絡が来ました。

私たちの事務所の近くで雑貨屋さんをされているアネイモウトさんからのご紹介で、私たちのことを地元(北九州、直方、中間市辺り)のお店や人を紹介するコーナーで紹介したいとのこと。

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右がライターの加藤さん。

設計事務所での仕事のことやフリースペースでのイベント活動のこと、真面目な話もまあ少ししつつ、30代女子の悩みまで(笑)。人生の先輩との話が弾んでついついいろんな話しをしてしまいました。

実際掲載された新聞がこちら。

実際この新聞を見られてイベントに参加していただいたり、建築のご相談もありまして、掲載のお声をかけていただいたことに感謝感謝です。

 

その掲載の1か月ほど後、今度はAir Station Hibiki(エア ステーション ひびき)という、地元のローカルなラジオ番組にお声をかけていただいてお話ししてきました。

25分ほどの、こちらも地元の人やお店を紹介するコーナーです。

初ラジオスタジオ。

初めてすぎてうまくしゃべれるか不安だったこともあり、誰にもオンエア日を言ってなかったのですが、さすがプロのDJさん。なんの問題もなし。

事前の打合せという打合せもなく、番組開始15分くらい前に行って活動内容をお話ししただけでしたが、本番ではうまいこと話を聞き出してくれるので想像以上に楽しくおしゃべりできました。

前に新聞のインタビューを受けていたので、だいたいの受け答えが頭に入ってたこともよかったんでしょうね。

ラジオ効果があるかどうかは分かりませんが、ちょっとずつ地元の人にも知ってもらえればいいなぁと思います。

 

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Work-O邸マンションリノベーション5 〜ついに完成!オリエンタルリゾート〜

こちらが完成写真です!



お引き渡しも済んで、無事新しい住まいで新年を迎えられたお施主さんから、お喜びのメールが届きました。

本当にリラックスできるし、見に来る方もみんな素敵ですねと褒めてくれるし、言葉にならないくらい感激してます!!

と言っていただけまして、こちらも感激です。

そのメールの中で、

私の話や好みに細かく気を配ってくささったからこそ、これ以上気にいるものはないと思えるくらいのものになったと思います。

というお言葉をいただきまして、普段 無意識でやっていたけれど、そうかそれが私の得意なことだ!と改めて気付かせてもらいました。

これからも、お施主さんの声をよく聞いて思いをくみ取っていけるようにとことん頑張っていきたいと思います!

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Work-O邸マンションリノベーション4 〜完成!オリエンタルリゾート〜

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします!

今年も地道に更新していきますので、よかったらお付き合いください。

今日は、去年の年末に竣工したリノベーション物件の完成編です。

まずは、前回苦労して調合した紫の漆喰。

いよいよ左官さんに塗ってもらいます。

梁の角の部分もきちんとラインが出るように。職人の技です。

今回は、オリエンタルなイメージに合わせて、ピン角ではなく少し丸みをつけてもらいました。

塗り終わったらお終いではないのが漆喰。

日の光が入るところとそうでないところので漆喰の乾き具合が違うため、乾きが遅いところにペーパータオルをあてて水分を取っているところです。

左官さんのお仕事は、きちんとした基礎の上に自己流のやり方がそれぞれにあるそうで、このやり方も決して一般的なものではないようです。


表面につける表情も細かくお願いしまして、まるで油絵のような雰囲気のある仕上がりになりました。


扇風機の風が直接当たらないように風を回し、換気をしてゆっくりと色が飛ばないように乾かしていきます。


続いて反対側の土壁。

漆喰壁と同じように綺麗に塗られた下地の上に、赤味を帯びた山口県長門の土とスサ、砂を混ぜた材料を塗っていきます。


一通り塗ってもらった後に、細かく細かく仕上がりを調整していきます。

こちらは漆喰壁以上に何度も何度も手を入れて、どれだけ粗くするか、おとなしくするかで、オリエンタル感を探っていきました。


さてさて2枚のメインの壁が塗り上がりました。

あと少し。完成は次回につづきます!
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Work-O邸マンションリノベーション3 〜オリエンタルリゾート〜

お疲れ様です。
Life&Workでございます。
マンションリノベーション、順調に進んでおります。

部屋の中に軒ができている!

骨組みを見るだけでどんな仕上がりになるかワクワクします。

が、今回の物件でのデザインの大事なポイントである左官壁がなかなか難航しております。

こちら、私たちのブログではお馴染みの漆喰メーカー田川産業さん

に、またしても押しかけてサンプルを作らせてもらう私たち。

もう、自分たちの庭の様に使わせてもらいすぎて申し訳ない。

今回は、2枚の色の違う壁を塗る予定なのですが、漆喰にしてはかなり濃い色を狙っていきます。

色付けに使うのはこちらの液体顔料

原色を調合してほしい色味を作っていきます。


今回は、紫とオレンジの壁を作ります!




紫、オレンジ共にいくつか色味を作ってもらってサンプリング。

乾くとだいぶ薄い色になるのを見越して漆喰を調合するのはなかなか大変です。

乾くまで2、3日。

乾いた頃にまた伺います。

それにしても、メーカーさんにまで行って自分たちでサンプルを作る物好きはまぁ珍しいんです。

自分たちの事務所の漆喰を自分たちで塗って以来にすっかり漆喰との距離が縮まりまして、知識も深くなってきたと自負しております。

ほんとに漆喰は、奥が深くて面白い!

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Work-O邸マンションリノベーション2 〜オリエンタルリゾート〜

寒くなってきましたね。

Life&Workの石川です。

今日は、マンションリノベーションの続きのお話しです。

現在進行中の分譲マンションのリノベーション。

今回のテーマはそう「オリエンタル」です。

前回もちょっと書きましたが、

これは、初めてお施主さんにお会いしてお話しを聞いた後すぐ、私と相方との間で一致したテーマでした。

お施主さんのご希望に加え、お施主さんから醸し出される雰囲気から私たちがイメージしたオリエンタルとは、

エキゾチックな東南アジアのリゾートのような雰囲気。

というわけで、こちらがプレゼン内容です。


オリエンタルという言葉で浮かぶイメージは人それぞれですが、私たちがオリエンタルと感じる要素ってなんだろうと今回改めて考えてみました。
私たちなりに行き着いた結論からいうと、アジアとヨーロッパの融合です。

ヨーロッパの植民地時代を経験した東南アジアならではの、アジアンテイストとヨーロッパの様式融合。

それを今回の設計のルールとして据えました。

和を含むアジアの要素と欧米の要素をバランスよく入れていくこと。

例えば、畳の部屋にシルバーのフレームの照明器具を合わせるとか

アジア特有の深い軒下のような天井にレースカーテンの間仕切りを持ってくるとか

ミスマッチにならないように異国のものたちを組み合わせていくのは、思いの外楽しい作業です。

そして、「オリエンタル」が空間の雰囲気のテーマだとすると、実際の形としての設計のテーマは、

「軒に挟まれた中庭の様な空間」

なのですが、これはなかなか言葉では説明できないので、実際に工事が進んできたらどしどし写真をアップしていきたいと思っています。
ということで、お施主さんにも一回目の提案ですっかり気に入っていただき、設計作業、見積りの調整もなんとも順調に進みまして、

最近工事に入りました!

まずは解体です。

今回は壁を取ったり、天井を作り変えたり、住宅のリノベーションにしてはなかなかの手数があるので、もとの部屋からガラッと変わる予定です。

にしても、解体前のビフォー写真をすっかり撮り忘れてしまった私たち。

プロ失格ですわ。

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