震災後の熊本へ – 現地状況の確認と仮設住宅案検討のための視察 –

こんにちは、石川です。

今回は、2016.4.16に起きた熊本地震に関するお話です。

熊本地震が起きてもうすぐ1か月になろうかというところです。

地震後すぐの頃は、連日連夜 地震の報道が聞こえてきておりましたが、近ごろではすっかり巷の話題は別に移ってしまいました。

とはいえ、現地はまだまだ終息した状況とは言えないわけです。

多くの建物が倒壊し、住む場所を失った住民の方たちが今どうしているのか。

東日本大震災の頃は、既に建築の仕事をしていた私ですが、建築士のはしくれとして何ができるのかと考えながら、ついぞ何もできないまま仕事に追われておりました。

そして今回の震災。

しかも、私の住む福岡からは目と鼻の先の熊本です。

というわけで、この度ご縁がありまして、震災のための仮設住宅の建設に関わらせていただく機会をいただき、協会の方々との熊本県益城町周辺の視察に参加してきました。

2016.04.30のことです。

現地の状況はみなさんテレビや新聞などでたくさん見られていると思いますが、記録としてここでも一部掲載しておきたいと思います。

全ての現場を見てきたわけではないですが、実際に現地に行ってみると、どのくらいの範囲で・どのくらいの数の建物が・どのくらい壊れているのかというのが感覚的に分かってきました。

報道で思っていたことと、実際行って思った事の違いをいくつかご紹介します。(私の主観的な見方ですが)

まずは、倒壊している建物と外見では無事に見える建物が混在している事。

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上の2枚は何件か隣の写真ですが、同じ場所なのにこんなに結構大丈夫そうな建物もたくさんあるんだなという感じでした。

もちろん、内部や細部がどうなっているかまでは分かりませんが、建物の倒壊で亡くなるというところまでの状況ではないものが、思ったより多かったです。

そしてテレビでは、大学の寮が倒壊し、1階部分が2階に押しつぶされるような形になっている映像を何度もみていたのですが、どこの局も似たような内容ばかり報道するので(若い方が亡くなったというショッキングな内容ばかりが取だたされがちなので)正直、よっぽど作りの悪い寮だったのかとか、稀な話のように感じていました。

が、実際同じような壊れ方をしている建物がいくつもありました。

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荷重の多くかかる1階部分に対する強化が特に大切だなとという実感と同時に、重い瓦屋根の建物の損傷の激しさを目の当たりにして、屋根を軽くすることが地震対策につながるという設計上の常識が身に染みて理解できた気がしました。

瓦屋根の家は古いものが多いということが大いに考えられますが、本当に瓦屋根の住宅が倒壊している率が高かったです。

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更に大事だと思ったのが基礎です。

IMG_5871.JPG

ちょっと分かりにくい写真ですが、こちらのお宅では、基礎のコンクリートの下まで周りの地盤が下がってしまったそうです。(基礎と土地の間に隙間ができてしまっています)

ですが、基礎の下にコンクリートの杭を打っていたので、建物は傾いたりすることなく無事だったようです。(写真に写っている木の杭のようなものは、地盤沈下後に支えのために入れたそうです)

住宅くらいの規模で杭を打つのは、費用もかかるため、だいぶ土地が軟弱な場合くらいなものですが、こういう状況をみると考えさせられますね。

IMG_5876 (2).JPG(ブルーシートで覆われた屋根がたくさん)

 

さて、問題の仮設住宅についてですが、今回私が関わらせていただいているのは、日本ログハウス協会という、ログハウスの設計や施工をされている方たちの団体です。(私は会員ではないですが)

東日本大震災の時には、少数ですが建設されたログハウスの仮設住宅が住環境としてとても評判が良かったということで、その時のノウハウを生かし、これから中長期で使われる仮設住宅の実施に向けて動いております。

ログハウスの仮設住宅ってどんなものかと簡単に説明しますと、基本的に木でできている家ということです。

防水や気密性が重要な屋根や窓には金属を使いますが、床、壁、天井には断熱性、吸放湿性、触感に優れた木材を使います。

仮設住宅とは難しいもので、簡易的に、安く沢山というのが条件になりますが、住む人のことを考えると、快適性に目をつぶることはできません。

実際、東日本大震災が起きてもう5年になりますが、未だに仮設住宅で暮らしている方が多くいることを考えると、もはや仮の住まいと割きっていいものなのかという考えのせめぎ合いです。

熊本は林業も盛んな土地です。

IMG_5912.JPG

当たり前ですが、熊本の美しい自然の景色は変わらず健在でした。

同時に被害にあった大分県もですが、ほとんど被害がなかった地域でも、熊本・大分だということで観光客の激減が問題になっているようですね。

どうやら、熊本のほとんどは大丈夫の様です。大分もそのようです。良い季節です。みんなでじゃんじゃん遊びに行きましょう。

Life&Work (ライフアンドワーク)

http://www.uni-uni.net

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